2018年07月23日

VIN-NET(29)

 VAN-NETの債権者集会にいってきました。ようやく配当金が決定しそうです。



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 さて、今日はVIN-NETの第7回目の債権者集会でした。東京も暑かったですね。埼玉の北部もめちゃくちゃ暑かったですが...。


 ↓毎度おなじみになってしまった家簡地裁合同庁舎

裁判所2018.4.23.jpg


 さて今回の7回目の債権者集会ですが、前回に問題になっていた海外債権者の裁判の和解が成立していよいよ配当金の分配の手続きにすすんでいく見込みとなりました。なので債権者集会は今回が最後になるようです。


 民事裁判はあちこちで起こっているようですが、(どこも原告側は苦戦していそうですが.....。)VIN-NETの破産手続きはこれで目途がつくことになります。


 やはり参加は今回も20人前後というところでしょう.....。


 債権認否の確認の手続きで、海外の債権者の413268148円分の認定分に関して、1459940円先に支払がすんでおり、これは0.3526%になるわけですが、この分に関しては全債権者に配当金の一部として確定させるようです。


 これに加えて、最終的な配当金の見込み額は2.3952%になるようです。まあ大体予想どおりですかね。


 まるもりの場合は1500万ですから36万弱ですかね.....。(うん、そうですね。笑うしかないです。)


 今週の木曜日にも配当金に関しての通知書が、普通郵便で債権者全員に送られることになりそうです。債権者の方で住所が変更になっている場合はどうするのかという質問がでていました。その方は引っ越しして間もないので郵便局で転送届を出しているので大丈夫のようですが、債権者の方で引っ越しなどしている方は裁判所に連絡して、住所変更の書類を提出する必要がありそうですので裁判所に問い合わせておいた方がよいでしょう。


 郵送されてくる封書には、配当金の振込み先の口座を記載する送金依頼書が添付されるようなので、そちらを返送する形になります。8月23日が送金依頼書の提出最終日のようなので、それまでに必ず送金依頼書を郵送する必要があります。


 また、9月末に配当額の確定通知が送られ、最終的な配当金の振込みは10月前後の見込みになるようです。


 そして11月15日(木)の11時40分に管財人による任務終了報告集会が行われ、VIN-NETの債権処理は終了することになります。


 まあ、法人の法的債権処理の過程を一通り見るという貴重な体験をさせていただきました。この間感じたのは、警察も、裁判所も所詮お役所にすぎないし、裁判もあくまでも紛争時の解決手段のひとつにすぎないということです。弁護士さんは、自分の報酬のことをかんがえていますしボランティアや、人助けではなくてビジネスでやっているにすぎないということです。


 交渉のツールとして、使う事はできますが、正義の味方でも、弱者の味方でもないと考えた上でどう利用し、どうコストをかけるかという観点で自分で方針をある程度たてていかないと、相手の言いなりになっていいようにされてしまう可能性を考える必要があるでしょう。


 VIN-NETの場合は債権者が非常に社会的にも経済的にも恵まれている方が多く、お行儀が良い方が多かった事、またファンドという形で債権確定がしやすかったことから、外国のワインの償還と裁判手続きに手を焼いたものの、この手の破産処理の中ではまだそんなに複雑な状況ではかなったのではないかと推定されますが、それでもこれだけの時間と手間がかかりました。


 これ、手形を乱発していたり、それが債権譲渡されて、取り扱っている商品が多種類にわたり在庫の評価が大変だったり、売掛、買掛金の問題が発生したりとかしたらばもっと複雑な利害関係になりそうですものね...。裁判所が債権者集会をできるだけクローズドにして参加者もあまり参加しないようなシステムにして質問も最低限にさせて、管財人ペースで一気に処理をすすめようとするのもわかるような気がします。


 投資はやはり自己責任ですから....。基本的には余裕資金でやることをおすすめします。こけたとき基本的に誰もあなたを助けてはくれませんから.....。世の中には信頼関係を長くつづけてビジネスを永続的に続けていこうとする人ばかりではなく、人を陥れて、がっつり儲けて逃げ切りを考える輩が跋扈していることをお忘れなく。


 失敗している自分がいっても失笑をかうだけかもしれませんが、人を信じて嵌め込まれる恐ろしさをこのブログを通じて再認識してもらえれる人が少しでもいたならば、世の中の為にすこしでもなるのかなと思いつつ本日投稿しました。


 自分の投稿が少しでも他の債権者の方のお力になれていれば幸いなのですが......。債権者の方も皆様大変だとおもいますが、いい方向で前にすすんでいってもらえることを願っています。


 VAN-NETの一連の記事は、配当金が振り込まれたらそれを報告して最終記事にする予定です。ここまでVIN-NETの記事を追ってくださっている読者の方に感謝いたします。

 

 

 



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posted by まるもり at 22:03| Comment(4) | おまけ | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

震災から7年

 あの日から7年たつんですね.....。自分がアパートを所有したのもこの年で、物件落札したと思ったら震災になって、茫然としたことを思い出します。まあ、日本自体がどうなるかわからない状況でしたが...。


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 時がたつのは早いもので、東日本大震災から7年が経過します。犠牲者の方々のご冥福を改めてお祈りいたします。



 今日はこういう日なので不動産投資とはすこしはずれるかもしれませんが思ったことをダラダラとかかせていただければと思います。



 あの日は3月でもまだ寒い時で、埼玉の奥地は電気もガスも止まり、テレビからの情報も入らなくなり突然、何がおきているのかもわからない状況になりました。(当時の状況はブログでも書いていますが、職場の方は電気は大丈夫だったんですが、自宅の方は停電になってしまい、テレビが見れない状態の奥さんは東北が津波におそわれてあのような状況だったことを翌日知りました。)


 まあ、家も家族も一瞬のうちに奪われた被災地の方々にくらべれば全然ましな状況ですが、それでも本当に不安になったことを覚えています。


 週明けには鉄道が止まり、ガソリンの供給がなくなり、こちらは陸の孤島と化しました。4号機の使用済み核燃料が露出して空気中に散布されたら関東が人が住めなくなるというような状況だったようですが、何かあっても、移動手段もないですからそこにとどまるしかない状況だったんですよね....。(報道はされませんでしたが、当時は西へにげようとする人で東京駅が大変だったようですよ.....。)




 いや、まあ、金融恐慌時の取り付け騒ぎとかもそうですけど、本当に民衆がパニックになる画像は報道規制されますから....。(今はもうインスタグラムやツイッターの時代なので報道規制などかいくぐってネットに画像や動画があげられてしまうんでしょうが....。7年前はそこまででなかったんですね。)


 まるもりは動きがぜんぜんとれず、落札したばかりの第一号物件も放置しておくしかない状況でした。いや、まあなんともまるもりの悪運の強さを感じますよね....。


 今回の震災で一番悲劇だったのが福島第一原発の事故が起こったことです。





 これがなければもっと復興はすすんだんでしょうが、これが大きな妨げとなり、その後始末は廃炉も含めて、おおきな国や地方の負担になっています。


 自分も勉強不足だったのですが、今回の事故で原発事故で原発の現実を初めて知りました。それまでは使用済み核燃料の処理の仕方が確立していない状況で、高レベルの核廃棄物が生産されつづけていることが一番おおきな問題だと思っていましたが、実際にはそれ以上に様々な問題があることがわかりました。


 まず運転は停止できても、使用中の核燃料は高熱を発し、空気中では自己融解してしまうので、水中で常に冷やしておかないといけません。使用を中止した核燃料も安全に取り出せる温度になるまで数年かかり、そのあとも崩壊熱をだすため使用済み核燃料もプールで保管しなくてはいけないということです。


 つまり、運転は停止できても、燃料を数年間にわたって水のなかで冷やし続けなくては燃料が熱を発しながら自己融解して、人も、ロボットが近づくこともできないようなレベルの放射線を放出し続ける事態になってしまいます。


 また、使用済みの核燃料の内、使えなくなったものは廃液とし、これをガラス原料と融かし合わせ、ステンレス製の容器に流し込んで冷やして固めて「ガラス固化体」、すなわち高レベル放射性廃棄物(high-level radioactive waste)と呼ばれるものにされます。一つのかたまりが直径が約40cm、高さが約1.3mの筒型で、総重量は約500kgで製造直後は、表面の放射線量が1,500,000mSv/hと非常に高い値(人が近づけば十数秒で死亡するレベル)になるのでこれをオーバーパックという厚さ約20cmの金属容器に包み青森県六ヶ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターなどで保管されています。


 これの最終処分が地下深くの安定した岩盤に閉じ込め、人間の生活環境から隔離する「地層処分」で日本では地下300m以深の地層に処分することになっています。10万年の管理が必要といわれているわけですが....。


地層処分.jpg 


 うーん、正気の沙汰と思えません。古代文明が出現したのが4000年前なんですけど、何万年っていうスケールを人間が管理できるというんでしょうか?


 だとするとその考え方自体がクレイジーだとしか思えません....。


 さあ、それはおいておいて、東日本大震災ですが、当時はとんでもない事が起こってしまったと思っていましたが、客観的に考えると、プレート地震は数百年起きに起こっていて、三陸は数十年に一度、大津波に襲われているわけで決して珍しい出来事ではなかったわけですが、人の記憶というものはすぐ薄れてしまうものなんですね。


 マントルが対流している地球の表面の浮島みたいな地殻の上に我々は住んでいるわけで、2億年前に一つだった大陸が、分裂して大西洋ができたり、インドがユーラシアに衝突して海底がヒマラヤ山脈になったりしています。1000年に一度のプレート地震も46億年の歴史をもつ地球にとってみれば40000回以上おきている事象ということになるわけで....。


 異常気象だなんだといっても、人間の記録がのこっている数十年の間の変動をみているだけで、白亜紀には地球の平均気温は22度で冷帯や寒帯はなかったそうですし、約22億年前、約7億年前、約6億年前の少なくとも3度、全凍結したときは地球の平均気温は-50度だったと推定されています。(現在は地球は第四期という時代に258万年前に入り、1万年前から間氷期といって寒期の中ではやや暖かい時期に入っています。

二酸化炭素濃度と気温の推移.jpg

      http://www.geocraft.com/WVFossils/Carboniferous_climate.htmlより抜粋


 間氷期は寒冷期でも暖かい時期なんですがそれでも長い年月の間では地球にとっては少し気温が低い時期にです。実は人類にとっては今の気温が普通の地球の気温と考えているだけで平均的な気温からくらべると低気温の中で生きているんです。いずれ数千年の後に間氷期はおわりに数万年続く氷期に入るのではないかという説もあります。)


 なにがいいたいかというと、数十年しか生きられなくて、この円周40000kmの宇宙のけし粒にも満たない天体のマントルに浮いた浮島のような部分で這いずり回ることしかできない人間の経験でいままでなかったからといって、自然にとってはべつに珍しくもなんでもない、いつ起こってもおかしくないことだということです。(地球の時間スケールだと、1000年なんてほとんど瞬時にも満たない時間スケールになりますしね...。5,6度の気温変動も誤差の範囲内ということです。)


 まあ、極端な例をあげれば6500万年前の小惑星の衝突で極端な寒冷期に入り、恐竜が滅亡していますよね。これだって数百年のうちにまたないとはいえないわけですから....。



 特に日本はユーラシア、フィリピン、太平洋、北米プレートが集まってくるところでなにもしなくてもプレート型地震が定期的におこる地域....。ユーラシアプレートが太平洋プレートに引き込まれてはじくようにもどるのがプレート型地震で、これは数百年間隔でおこってますし、ユーラシアプレートが引き込まれて地中や地表にヒビが入っておこるのが活断層地震で、プレートの緊張が高まっている活動期の今は頻回で日本全土に起こっている状態です。


 そして、昭和新山や西ノ島ではないですけど、田んぼの真ん中や海にいきなり火山ができてしまう場所です。南アルプスや富士山はもともと南からフィリピンプレートに乗ってきた島が100万年前くらいに日本列島に衝突して伊豆半島ができて、その衝突でできたといわれています。

伊豆半島.jpg


 さあ、こんなどこに地震がおこっても、火山が噴き出しても中長期的には全くおかしくないところに原発を立てても安全で、たかだか300mの地中に高レベル廃棄物を埋めて10万年大丈夫と本当にいえるんでしょうか....。(世界的には海底の底がヒマラヤ山脈の山頂になったりするんですよ?)


 確かに1963年に東海村で原子力発電が開始されてから、2011年までの48年間それなりに安全に運転できていたのかもしれませんけど、たった50年弱安全に運転できていれば1万年大丈夫といえるんでしょうか?


 あまりにも処分は廃炉を考えると、コストと危険が高い原発.....。中長期的には原発でなく、同等の開発費を地熱や波力、海流発電などに差し向け、日本の地域性を生かしたエネルギー開発を行っていくべきかなと感じます。
 

 今日は、あの日のことを思い出しながら、ぼんやりと思ったことをなんとなく書いてみました。


 連日の国会の森友問題にへきへきしている今日この頃です。十数億の土地の取引の不正云々は警察や検察の司法機関に犯罪性の捜査をゆだねて、このエネルギー問題もそうですけど、今うごきを見せている北朝鮮問題や、少子高齢化などきちっと大事な問題を論議してほしいです。


 原発問題や防災についてきちっと論議されてまともな対策が打ち出されなくては亡くなった方々が浮かばれません。


 明日は我が身、そして自分の家族にもふりかかるかもしれない災害.....。あれから7年、改めて犠牲者の方のご冥福を心よりお祈りいたします。


 
 
 

 



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 どうしてもこの日には何か記事をかかなくてはいけない気がしてしまったんですの....。
posted by まるもり at 22:32| Comment(0) | おまけ | 更新情報をチェックする

2018年03月05日

かぼちゃの馬車の騒動に思う事.....。

 平昌オリンピックも終わって、3月に入り、昼間はだいぶあたたかくなってきましたね....。


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 さて、1月に破綻が明らかになったかぼちゃの馬車のスマートデイズ。

サブリース契約書.jpg

 サブリース契約で入ってくるはずの資金が入金されなくなり、予定通りの返済ができなくなったオーナーさん達のその後の動きですが...。

かぼちゃの馬車オーナー76人、スルガ銀行に返済停止を通知(楽町不動産新聞 2018/2/27)

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 首都圏を中心に女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開するスマートデイズ(東京都)がサブリース賃料の支払い停止を発表した問題で、毎月100万円前後のローン返済がのしかかっているオーナーら76人が27日、融資を受けたスルガ銀行に対して3月からの返済停止を通知した。

 被害者の会は今後もオーナーからのヒアリングを続け、スルガ銀行の過剰融資責任を追及していく方針。大谷氏は「今回の一件は全体のスキーム自体に詐欺的な要素があり、一概にオーナーの自己責任ともいいきれない部分がある。地道にスルガ銀行の関与を裏付けるようなエビデンスを集め、集団訴訟の準備を進めていきたい」と述べた。

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 スルガ銀行側も内部調査の結果がでるまではとりあえずは返済停止を受け入れる方針の様です。


 朝日新聞さんが比較的積極的に取り上げていますが、通帳コピーの改ざんなど資産水増しや、実際より高い価格の契約書の作成、業者が顧客の口座にお金を入れる「見せ金」などの現有資産や収入の偽造が行われていて、これにスルガも加担していたのではないかということで訴訟を考えているようです。


 ただ、この私文書偽造ってことだと思いますけど、普通に考えれば私文書偽造はスマートライフと買主の共謀でスルガはだまされた被害者という判断になると思います....。収入と所有資産の資料を提出するのは買主ですよ.....。銀行側が偽造を知っていたというエビデンスは書面上はどこにも残っていないでしょう。(そこは銀行さんですから書面上、ぬかりないでしょう.....。)銀行はその資料が正しいと判断して融資したということになっているはずです。


 裁判で偽造をスルガが知っていたという立証は困難でしょうね.....。むしろ、買主が本当にこの偽造を知らなかったのか?どうして融資のエビデンスの内容も確認せずに融資をうけたのか?つっこまれたら結構きびしいでしょう。業者に言われて、それがまずいことだと思っていなかった。そうするものだと思っていたなどとだれか一人でももらしたら、その時点で買主は銀行への詐欺の加担者ということになります。(むしろ業者と共謀して私文書偽造をしたのは買主でスルガ銀行はだまされた側)


 このロジックで弁護団勝算望めるんでしょうか......。(まあ金額が大きいので手付金だけでも弁護士料は結構入るでしょうし、長期化して和解にしても実入りは大きいんでしょうが....。)スルガが恐れているのは裁判よりは1200億が焦げ付き自己資本比率を落とすことですから債務者をなだめすかしながら生かさず殺さずどうやって回収するかスキームを検討中というところでしょう....。もちろん一番嫌なのは、金融庁の査察でしょうが、それは融資姿勢に対する指導であって、オーナー救済とは別問題です.....。


 まあ、返済を遅らせてもらって、とりあえず問題を先送りできたということではあるんですが...。スルガも内部調査を行うでしょうが、融資に関しての信用調査に問題があったという結論はでても、現有資産や収入の偽造に関わっていたという証拠はないという結果になるんでしょうね。


 うの子タケノコの様にでてくる被害者救済を訴えてでてきた出所不明の団体も基本的には問題を解決できないことはわかっているんでしょうが、とりあえず何か建設的なことをやっていると見せかけてオーナーさんから吸い上げようとしているようです....。(入会金数百万だ、弁護士料の手付金で数百万だ....。)


 大体、弁護士さんや裁判所が正義の味方だと信じているのならあまりにもロマンチストすぎます。弁護士さんは基本ビジネスでもらったお金の分しか働きませんし、向こうから寄ってくるとするとすれば金になると思うからくるわけで....。裁判所はお役所で、原告側に立証責任がありますから、証拠がなければ被告の責任を追及することは不可能ですし、大体、裁判官は判決文を書くのが面倒なので和解をすすめることが多いんです。(大体裁判の半数近くが判決まで行かず和解になるようです。)


 マスコミの方は基本的に野次馬で、記事が売れて、ネットのアクセスがふえればいいので、今はとりあげてくれていますけど、そのうち熱が冷めればすっと消えていくでしょうし...。(彼らはおもしろい記事がかければいいんです。騙されたオーナーさんの人生なんか知ったことではないですから...。世間の興味が薄れたとおもえばフェードアウトしていきます。)


 銀行さんの方は問題を先送りにしつつ、その間に1200億のこの債権をどうやって回収するかを考案していることでしょう。リスケジュールでいけるのか、無税償却にしてサービスサーに回すのか。スルガさんのサービスサーはきっちりと回収に回るとの話もあるので、世間の騒ぎが落ち着いたところで生かさず、殺さず回収していくんでしょうね....。


 まず、今回の事例は赤の他人を信用して人生を狂わす億単位の借金を言われるままにしてしまったというのが一番の失敗だったわけですが(家族、兄弟同士だって数千万単位の金だったら骨肉の争いになることもあるのに...。)騙されたと気づいたときに、自分が被害者で善意で救ってくれる人がいると信じて、救世主を装って寄ってくるハイエナ連中を信じてまた金を吸い取られていくという状況に陥っている人も少なくないようで....。


 不動産投資って基本的に賃貸事業なので、きちっと営業判断を求められるはずなんです。賃貸経営者としてサブリース会社に貸し出しているわけで、相手が約束を守ってくれないかもしれない。その会社が10年もしないで倒産するかもしれない。(実際にはもっと短かったですが...。)ってことも想定していなくてはいけないはずなんです。事業を起こしている以上、すでにお客ではなく、共同事業者であるはずなんです。


 サラリーマンで高属性の人って、基本、組織に守られて生きてきた人なので、ビジネスパートナーも付き合ってきた人もセレクションがかかっていて、約束は守られるもの、相手を信用すれば信頼に応えてくれるものって思いこんでいるフシがあるんだと思います。(実際自分もかつてそうでした。N女史を信頼しつづけようとして招いた悲劇は本編を読んでいただけると....。)


 でも世の中には、平気で嘘をつく人、約束なんか全然守らないでも平気なひと、人を貶めても自分がよければいい人が沢山いるんです。普通はプロを名乗っている人なら信じても大丈夫って思ってしまうかもしれませんが、自分の利益の為には何でもする人はたくさんいますけど、赤の他人の利益のために何かしようという人はそんなにいるものではないです。


 基本的に向こうから寄ってくる人はこちらをカモにしようとしている人。そうかんがえないと不動産業界って生き残れないのかもしれません。


 今回の事件の悲劇は被害者の方があまりにも純粋だったことなんでしょう...。

 辛辣だと思いますが、狼閣下が書いていたのを引用すると

①自己破産出来ない属性の人が被害者 ⇒ 時間をかけて生かさず殺さず回収される
②交渉能力なんてまるでない人が被害者 ⇒ 基本業者の言いなりになってしまう。
③あまりに初心者すぎる賃貸経営者(もう大家業やってんだから消費者ヅラしちゃダメだってw)が被害者
 ⇒ 経営責任を負える力量も物件の価値を見抜く力もないのに人生狂わすかもしれない金額の借金を背負ってしまう...。
④自力解決なんて出来なくてすぐ他人に依存しちゃいそうな人が被害者
 ⇒ よってくる怪しげな団体や弁護士にとりこまれて、気が付かない間に2次被害に...。

 多分、組織の中では優秀で、あまりにも真面目で素直すぎる方が嵌められ、気が付けば2次被害、3次被害に巻き込まれているのではないかと....。(多分、当事者は気づいていないでしょうが...。)


 まあ、なんていうか....。当事者の状況を考えるとどうしてあげたらいいものか...。ただ世の中は悪意がはびこっているっていうことをいつもかんがえておかないと、不動産投資に手を染めるのはとても怖いことだなと改めて思います。


 この世の中、会社という組織の外は本当に無秩序でやったもの勝ちのところがあります。いろいろ大変な事はありますけど、会社ってとりあえずそこに居れば給料をいただけて、守ってもらえるわけです。でも組織から世の中に身ひとつで、でたならば、警察も銀行も裁判所も誰も守ってくれません。自分の事は自分で守る覚悟でなければ不動産投資は行わない方がいいのかもしれません.....。


 うわ~。久々書いてみれば、とりとめもないうえに輪をかけてネガティブな記事書いてしまったじゃん。

 
 

 



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posted by まるもり at 00:25| Comment(3) | おまけ | 更新情報をチェックする