2018年12月24日

平成という時代

 年末も押し迫り、今日はクリスマスイブ、そして昨日は天皇誕生日でした。


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 昨日の録画の天皇陛下のご会見



 いよいよ平成が終わることを実感するとともに、85歳になられるまで30年にわたり重責を背負われてこられたその思いに頭を垂れずにはいられません。


 さてこの30年という平成の時代は残念ながら日本という国が収縮し、その存在が小さくなっていった時代でした。


 平成元年の大納会の終値の最高値38,915円87銭をピークに日経平均株価は暴落、平成2年10月1日には20000円割れとなりました。平成2年3月に通達された総量規制に伴い地価も急落。信用収縮に伴い、実質経済も急激に悪化、いわゆる団塊ジュニア世代(今の40代前半)が就職氷河期に襲われます。


 平成7年1月17日には阪神大震災が発生、3月20日には地下鉄サリン事件が起こります。


 平成9年4月に消費税が5%にあげられ、デフレがすすんできていたところに始まった、アジア金融危機にかさなり、金融機関が抱えていた不良債権問題が噴出、金融機関の破たんが始まります。11月17日、北海道拓殖銀行が都銀として初めての破綻をした後、11月24日に山一証券が廃業、平成金融危機が長銀、日債銀を破綻に追い込んでいきます。10あった都銀は合併、統合を繰り返し、3つのメガバンクに収束されていきました。


 平成13年9月11日 アメリカ同時多発テロが発生、アルカイダに対する対テロ戦争がはじまります。


 平成15年3月に小泉政権による労働派遣法の改正が行われ、非正規雇用がこののち急激に増大。終身雇用制は崩壊していきました。


 平成20年9月15日のリーマンブラザーズ破綻からリーマンショックが始まります。不況への出口が見えないまま、平成21年9月、民主党による鳩山内閣が成立。まとまりかけていた話であった普天間基地の辺野古への移転問題を「最低でも県外」発言で政治問題化させ実行できないまま口蹄疫問題でさらに支持を落とし、小沢氏との確執もあり平成22年6月に菅内閣に交代。


 9月に尖閣諸島中国漁船衝突事件が発生。海上保安官がYou tubeに当時の状況を上げる中、菅政権は逮捕した中国人船長を中国の要請に従い、中国に返還。その翌年、平成23年3月11日、M9.0 東日本大震災が発生します。福島第一原発はメルトダウン、水素爆発をおこしました。一時は関東4000万人の避難も想定され、東京駅は西へ逃げようとする人々であふれかえりました。続いた野田内閣は消費税の8%、10%の増税を決定した後、自民党安倍政権に政権を渡しました。


 安倍政権は大規模な量的緩和を行い、アベノミクス相場をつくっていきます。株価はあがり、法人収益はあがるようになりましたが、少子高齢化はすすんでいき、労働人口の人々の収入、世帯収入はむしろ下降傾向となり内需は縮小していきつつあります。かつて日本を支えていた製造業の技術はことごとく海外に流出し、競争力も急激に失われつつあります。平成23年から日本の人口は減少に転じ、昨年の出生数は100万人を切りました。


 かつて世界で戦っていた家電メーカーはその地位を失い、シャープは台湾企業の傘下に、東芝は家電部門を中国のメーカーに売却。富士通はパソコン部門を中国のレノボに売却しました。携帯の世界のシェアは1位は韓国サムスン、2位が中国ファーウェイ、3位がアップルです。かつては日本の独壇場だった半導体業界は見る影もありません。


 日本の衰退の速度を増すところに、外国人労働者拡大が決定、日本はこのままどうなっていくのでしょうか.....。


 そして世界に目を向けると米国と中国の対立がはげしくなり、お互いが人質をとりあう状態。アメリカ企業は中国から撤退を始めるでしょうし、中国経済の失速は来年よりはっきりしたものになるでしょう。


 そのアメリカではシリアからの米軍撤退に伴い、マチス国防長官が辞任。トランプが暫定予算の署名を拒否し政府機能が一時停止になる事態になっています。民主党は年明けには暫定予算を通すつもりですが、1月3日以降は下院で共和党は多数を失いますのでトランプ政権はその政策の多くを民主党多数の下院でけられることになり、レームダックに陥る可能性があります。


 EUではイギリスが3月に合意なき離脱になる可能性大ですし、ドイツもメルケルが力を失う中、フォルクスワーゲンとドイツ銀行の問題もくすぶったままです。


 来年はかなり荒れた一年になる可能性が高そうです。10%の消費税増税も困難になる事態が起こっても不思議ではありません。


 昭和天皇は昭和恐慌から、五一五、二二六事件でガバナンスを失った政府がずるずると満州事変から対中戦争まで引きずり込まれ、米国の石油禁輸措置から急激に強まった対米開戦論に最後まで反対でしたが、民意の流れに従い開戦を認め、戦争の経過とともに国土の荒廃と原子爆弾の投下に心を痛め、誰もできない終戦の決断を下されました。全国を巡りその復興を願い、高度成長から国際社会での地位の回復を見届けてその時代を閉めました。


 この平成と言う時代は日本にとって多くの災害と、苦難のあった時代でした。この苦難はまだ続いていくでしょうが、陛下の国民への思いを鑑み、次の時代が日本と世界、そして次の世代のためにすこしでも良き時代となるように願います。


 そして全国の大家の皆様にも良き時代になりますように。


 それではメリークリスマス!!

 

 



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posted by まるもり at 23:11| Comment(0) | おまけ | 更新情報をチェックする
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