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さて、1月に破綻が明らかになったかぼちゃの馬車のスマートデイズ。

サブリース契約で入ってくるはずの資金が入金されなくなり、予定通りの返済ができなくなったオーナーさん達のその後の動きですが...。
かぼちゃの馬車オーナー76人、スルガ銀行に返済停止を通知(楽町不動産新聞 2018/2/27)
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首都圏を中心に女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開するスマートデイズ(東京都)がサブリース賃料の支払い停止を発表した問題で、毎月100万円前後のローン返済がのしかかっているオーナーら76人が27日、融資を受けたスルガ銀行に対して3月からの返済停止を通知した。
被害者の会は今後もオーナーからのヒアリングを続け、スルガ銀行の過剰融資責任を追及していく方針。大谷氏は「今回の一件は全体のスキーム自体に詐欺的な要素があり、一概にオーナーの自己責任ともいいきれない部分がある。地道にスルガ銀行の関与を裏付けるようなエビデンスを集め、集団訴訟の準備を進めていきたい」と述べた。
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スルガ銀行側も内部調査の結果がでるまではとりあえずは返済停止を受け入れる方針の様です。
朝日新聞さんが比較的積極的に取り上げていますが、通帳コピーの改ざんなど資産水増しや、実際より高い価格の契約書の作成、業者が顧客の口座にお金を入れる「見せ金」などの現有資産や収入の偽造が行われていて、これにスルガも加担していたのではないかということで訴訟を考えているようです。
ただ、この私文書偽造ってことだと思いますけど、普通に考えれば私文書偽造はスマートライフと買主の共謀でスルガはだまされた被害者という判断になると思います....。収入と所有資産の資料を提出するのは買主ですよ.....。銀行側が偽造を知っていたというエビデンスは書面上はどこにも残っていないでしょう。(そこは銀行さんですから書面上、ぬかりないでしょう.....。)銀行はその資料が正しいと判断して融資したということになっているはずです。
裁判で偽造をスルガが知っていたという立証は困難でしょうね.....。むしろ、買主が本当にこの偽造を知らなかったのか?どうして融資のエビデンスの内容も確認せずに融資をうけたのか?つっこまれたら結構きびしいでしょう。業者に言われて、それがまずいことだと思っていなかった。そうするものだと思っていたなどとだれか一人でももらしたら、その時点で買主は銀行への詐欺の加担者ということになります。(むしろ業者と共謀して私文書偽造をしたのは買主でスルガ銀行はだまされた側)
このロジックで弁護団勝算望めるんでしょうか......。(まあ金額が大きいので手付金だけでも弁護士料は結構入るでしょうし、長期化して和解にしても実入りは大きいんでしょうが....。)スルガが恐れているのは裁判よりは1200億が焦げ付き自己資本比率を落とすことですから債務者をなだめすかしながら生かさず殺さずどうやって回収するかスキームを検討中というところでしょう....。もちろん一番嫌なのは、金融庁の査察でしょうが、それは融資姿勢に対する指導であって、オーナー救済とは別問題です.....。
まあ、返済を遅らせてもらって、とりあえず問題を先送りできたということではあるんですが...。スルガも内部調査を行うでしょうが、融資に関しての信用調査に問題があったという結論はでても、現有資産や収入の偽造に関わっていたという証拠はないという結果になるんでしょうね。
うの子タケノコの様にでてくる被害者救済を訴えてでてきた出所不明の団体も基本的には問題を解決できないことはわかっているんでしょうが、とりあえず何か建設的なことをやっていると見せかけてオーナーさんから吸い上げようとしているようです....。(入会金数百万だ、弁護士料の手付金で数百万だ....。)
大体、弁護士さんや裁判所が正義の味方だと信じているのならあまりにもロマンチストすぎます。弁護士さんは基本ビジネスでもらったお金の分しか働きませんし、向こうから寄ってくるとするとすれば金になると思うからくるわけで....。裁判所はお役所で、原告側に立証責任がありますから、証拠がなければ被告の責任を追及することは不可能ですし、大体、裁判官は判決文を書くのが面倒なので和解をすすめることが多いんです。(大体裁判の半数近くが判決まで行かず和解になるようです。)
マスコミの方は基本的に野次馬で、記事が売れて、ネットのアクセスがふえればいいので、今はとりあげてくれていますけど、そのうち熱が冷めればすっと消えていくでしょうし...。(彼らはおもしろい記事がかければいいんです。騙されたオーナーさんの人生なんか知ったことではないですから...。世間の興味が薄れたとおもえばフェードアウトしていきます。)
銀行さんの方は問題を先送りにしつつ、その間に1200億のこの債権をどうやって回収するかを考案していることでしょう。リスケジュールでいけるのか、無税償却にしてサービスサーに回すのか。スルガさんのサービスサーはきっちりと回収に回るとの話もあるので、世間の騒ぎが落ち着いたところで生かさず、殺さず回収していくんでしょうね....。
まず、今回の事例は赤の他人を信用して人生を狂わす億単位の借金を言われるままにしてしまったというのが一番の失敗だったわけですが(家族、兄弟同士だって数千万単位の金だったら骨肉の争いになることもあるのに...。)騙されたと気づいたときに、自分が被害者で善意で救ってくれる人がいると信じて、救世主を装って寄ってくるハイエナ連中を信じてまた金を吸い取られていくという状況に陥っている人も少なくないようで....。
不動産投資って基本的に賃貸事業なので、きちっと営業判断を求められるはずなんです。賃貸経営者としてサブリース会社に貸し出しているわけで、相手が約束を守ってくれないかもしれない。その会社が10年もしないで倒産するかもしれない。(実際にはもっと短かったですが...。)ってことも想定していなくてはいけないはずなんです。事業を起こしている以上、すでにお客ではなく、共同事業者であるはずなんです。
サラリーマンで高属性の人って、基本、組織に守られて生きてきた人なので、ビジネスパートナーも付き合ってきた人もセレクションがかかっていて、約束は守られるもの、相手を信用すれば信頼に応えてくれるものって思いこんでいるフシがあるんだと思います。(実際自分もかつてそうでした。N女史を信頼しつづけようとして招いた悲劇は本編を読んでいただけると....。)
でも世の中には、平気で嘘をつく人、約束なんか全然守らないでも平気なひと、人を貶めても自分がよければいい人が沢山いるんです。普通はプロを名乗っている人なら信じても大丈夫って思ってしまうかもしれませんが、自分の利益の為には何でもする人はたくさんいますけど、赤の他人の利益のために何かしようという人はそんなにいるものではないです。
基本的に向こうから寄ってくる人はこちらをカモにしようとしている人。そうかんがえないと不動産業界って生き残れないのかもしれません。
今回の事件の悲劇は被害者の方があまりにも純粋だったことなんでしょう...。
辛辣だと思いますが、狼閣下が書いていたのを引用すると
①自己破産出来ない属性の人が被害者 ⇒ 時間をかけて生かさず殺さず回収される
②交渉能力なんてまるでない人が被害者 ⇒ 基本業者の言いなりになってしまう。
③あまりに初心者すぎる賃貸経営者(もう大家業やってんだから消費者ヅラしちゃダメだってw)が被害者
⇒ 経営責任を負える力量も物件の価値を見抜く力もないのに人生狂わすかもしれない金額の借金を背負ってしまう...。
④自力解決なんて出来なくてすぐ他人に依存しちゃいそうな人が被害者
⇒ よってくる怪しげな団体や弁護士にとりこまれて、気が付かない間に2次被害に...。
多分、組織の中では優秀で、あまりにも真面目で素直すぎる方が嵌められ、気が付けば2次被害、3次被害に巻き込まれているのではないかと....。(多分、当事者は気づいていないでしょうが...。)
まあ、なんていうか....。当事者の状況を考えるとどうしてあげたらいいものか...。ただ世の中は悪意がはびこっているっていうことをいつもかんがえておかないと、不動産投資に手を染めるのはとても怖いことだなと改めて思います。
この世の中、会社という組織の外は本当に無秩序でやったもの勝ちのところがあります。いろいろ大変な事はありますけど、会社ってとりあえずそこに居れば給料をいただけて、守ってもらえるわけです。でも組織から世の中に身ひとつで、でたならば、警察も銀行も裁判所も誰も守ってくれません。自分の事は自分で守る覚悟でなければ不動産投資は行わない方がいいのかもしれません.....。
うわ~。久々書いてみれば、とりとめもないうえに輪をかけてネガティブな記事書いてしまったじゃん。

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疑問なのですが、まるもり様はなぜ不動産投資を選択されたのでしょうか?私も束田○陽氏の本が出た10年以上前に少し検討したのですが、不動産投資のメリットはレバレッジだけで、株式や通貨に比べ手間の割にはリターンが低く、流動性もなく、結果が分かるまでに何年もかかり、税金も高く、地元不動産屋には勝てないと、即見切りました。
よろしければ教えて下さい。(既に書かれていましたら、申し訳ありません。スルーして下さい。)
>まるもり様はなぜ不動産投資を選択されたのでしょうか?
中長期的には法人化して子供に資産を残して経済的に困らないようにするためです。自分の2人目の娘が高次発達障害で自立が難しいと考えられ、将来、長女一人に負担がかかる可能性を考えてということになります。
不動産投資は物件の売買と賃貸契約の締結と解除においては手間がかかりますが、安定して入居者が入ってくれれば自分が動かなくても安定した収入になります。また個人事業主として登録すれば専従者給与などの経費で税金の軽減が図れるなどメリットもあります。
ですが基本的には事業を起こしているわけでそれなりの責任とリスクをかかえることになります。
特に自分はほとんどド素人の状態で飛び込みましたから、最初に頼りにした業者に振り回されて負の遺産をかかえつつ経営をしていくことになりました。
まあ、自分もそんなに甘いものだとは思っていなかったので、借金はせずに現金決済でできるレベル、最悪捨て値で投げ売りして逃げられるような物件を選択したということ、そして幸いにもリーマンショック後で物件が比較的安い時期に購入できたのが生き残れたおおきな理由だと思います。(その点は運がよかったんだと思います。)
実際、いまのところは2件の物件もうまく回っており借金がない状態で安定した家賃収入が入っており満足できる状態にはなっています。
ただ不動産投資は借金をしてまで素人が行うべきものではないというのがまるもりの考えです。借金の負担を負いつつ、今の高止まりの市場(少しくずれかかってきているとは思いますが)で物件をジャンピングキャッチしてしまうと、借金の返済もままならない状況になるとおもいます。
本当に技量のある人以外は今は物件を借金してまで購入すべきではないだろうとまるもりは考えています。
苦しみましたが世の中の一面を勉強できて自分が成長できた部分もあり、いまのところは不動産投資をはじめてよかったなと思っています。
お答えになりましたでしょうか。
重ねてコメントありがとうございました。ひきつづき小生のブログを愛読していだければ幸いです。