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さて2017年1月にベッキーの宣伝を打っていたかぼちゃの馬車....。
もともとは2012年に設立された女性専門のシェアハウスの運営会社で、オーナーを募集し、シェアハウスを建てさせて、その運営をサブリースという形で行うという業務形態をとっている会社です。
地方から職を求めて上京してくる20代の非正規雇用の女性をターゲットとして、敷金、礼金0で募集をかけ、その女性達に職業斡旋や婚活サポートまでおこない、その斡旋料も収入にしていくというビジネスモデルで、本も出して投資家を集めてきました。
http://www.diamond.co.jp/book/9784478069806.html

この本の著者がスマートライフの前代表取締役の大地則幸氏です。ただこの会社の実質的なオーナーは別にいるといわれていて(詳細はFacta onlineのこちらの記事を参照ください。「かぼちゃの馬車」スマートライフの裏側 https://facta.co.jp/article/201603009.html)当初より計画倒産が企まれているのではないか知っている人達の間ではささやかれていた会社でした。(ちなみに法人登記での初代社長はこの実質的なオーナーの弟さんです。)
2017年の10月にオーナーたちにサブリース料の改定が一方的に通知、サブリース料が引き下げられ、ついには12月よりサブリース料の支払いが滞る状態がはじまります。2018年1月12日に代表取締役社長の大地氏が辞任、オーシャナイズの菅澤 聡氏が代表取締役となります。そして1月17日のオーナー説明会にてサブリース料を支払うキャッシュはなく完全な支払停止が宣言されました。ネットでの音声データが流布されているので1月17日のデータからの現状についてまとめてみます。
今の代表取締役の菅澤 聡氏は、もともと2005年に創立したオーシャナイズという広告業を主体とした会社の代表で、スマートライフの入居者の募集を2016年8月に頼まれたことからこの会社との接点を持ったようです。当初はそれなりの入居率なのだろうと思っていたようですが、業務協力をしているうちにスマートライフのおどろくべき実態がわかってきます。
2016年1月のシェアハウスの部屋数は2596部屋、入居者は1491人でこの時点で入居率57.4%。これが12月の段階では6734部屋に対して2334人と入居率が34.8%まで低下していました。
家賃ではサブリース代を賄えない状態....。事業のコンセプトだったはずの人材斡旋料などの売り上げは数百万の利益しか上げられず、新たな物件をオーナーに建てさせてその売り上げをサブリース代に回すという自転車操業状態.....。オーナーに物件を買わせて、売買で利益を上げ続けなければあっという間に破綻してしまう状態になっていたのです。
オーシャナイズはとにもかくにも入居率をあげなければどうしようもないと大地氏に提言します。入居率をあげるために2月に冒頭のベッキーのCMを打ち、その効果もあり入居者が少しずつ増えていきました。そんな中、スマートライフは3月に実質的なオーナーから自社株買いをします。(これで影の創設者は利益確定。)
この際の出資金について相談があった菅澤 聡氏は出資先を銀行、投資ファンドなどにあたりますが断られ、(どうしてそこまで関わろうと考えたのかはわかりませんが......。)オーシャナイズから自分の個人保証もつけて銀行から資金を調達し、スマートライフに20億を出資。(このうち何億を自社株買いにつかったんでしょうか......。)
7月に社外取締役としてスマートライフに入りました。10月にスマートデイズに名前を変更し、入居率を上げ、物件売買で資金調達するポンジースキームからの脱却をはかろうとした時.....。
S銀行からスマートデイズへのシェアハウスに対しての融資ストップが通達されます。新規のオーナーになる投資家への融資がされなければ物件売却での売り上げは上がらなくなり、スマートデイズはたちまち資金繰りに苦しむことになります。サブリース料の改定を既存のオーナーに通達し、支出を抑えようとしますが入居率50%にも満たない状況ではすでに焼き石に水。サブリースの支払が停止し、1月17日の説明会に至りました。
菅澤 聡氏は入居率を上げていき、会社の再建をなんとかしていく、しかし今のままではどうしようもないのでどこか支援者をさがすしかないという説明を行っています。しかしならが、このようなミソがついた会社に出資する会社は残念ながらないでしょうから、菅沢氏の情熱が本物としても破綻は時間の問題とかんがえざろうえないでしょう.....。
ひどいのは入居者がいる物件の家賃もほとんど管理費や維持費という形でスマートデイズに吸い取られ、オーナーにはいかない現状です。オーナーは速やかにサブリース契約を解除してもらって現状の入居者の家賃だけでも自分のところに入るようにしてもらった方がいいでしょう。
自分での運営は無理でしょうから売却を念頭にいれつつ、S銀行に金利の引き下げと返済再計画(リスケジュール)の立て直しを相談するということになるんでしょうが......。下手に民泊とか業者一軒貸しとかよりリスキーな方向に走らない方がいいとは思います。
あとは被害者救済をうたってハゲタカ業者に囲われて2次被害に逢わないようにしてもらいたいところです。(正体不明の団体がいろいろ暗躍しているみたいですからひっかからないでほしいです...。)

音声データからみると、サブリース料が入らないと、返済が数か月で詰んでしまい自己破産に陥りそうな人達が数百人いそうな雰囲気ですよ。うーん、サブリースの罠を詠った地主さんが5度殺されるよりえぐいことになっているように思われます.....。サブリース料がはいらないとすぐ即死って、いったいどんなローンを組まされていたんでしょうか.....。
しかしこの影の創設者、会社の株を自社株買いさせて利益確保して、敗戦投手たちに責任押し付け(それなりの分け前は約束しているんでしょうけど...。)最後まで表に顔をださないで完走しそうですね。
(記事消えるかもしれないので、Facta Onlineの記事のWeb魚拓もとっておきました。)

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