過ぎ去りし嵐の後で (62)

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　その週は11月6日に202号の鍵の１つがK商事さんから郵送された以外は特におおきな動きはありませんでした。


　土曜日の11月9日にまるもりは仲介業者さんへのお歳暮の手配を行い、一息ついたまるもり。


　11月10日の日曜日に改めて、U市にいくことにしました。まずはTさんの退出の件でK商事さんにお礼にうかがわなくてはいけませんし、一度また仲介業者さんにあいさつ回りしておいた方がよいかと考えたのです。


　まるもりは朝に家をでると昼前にU市につきました。


　11時にK商事さんと約束していたまるもりはそのままK商事にむかいました。


　近くのコンビニに車を止め、まるもりはK商事さんに電話を入れました。


「もしもし、K商事ですが....。」


　奥様が出ました。


「いつもお世話になっています。こちら第一号物件のまるもりです。」


「ああ、まるもりさん。こちらこそお世話になっています。」


「11時のお約束だったのでそちらに向かっていますが大丈夫でしょうか？」


「ええ、大丈夫ですよ。」


「それでは、そちらに向かいますので。」


「わかりました。お待ちしています。」


　奥様はそう言って電話を切りました。


「さて、いくか.....。」


　まるもりはそうつぶやくと車のエンジンをかけました。


　
　



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