2016年10月02日

ドイツ銀行危機に思うこと。

 先週の海外では大きなトピックだったドイツ銀について勝手に思うことを書いてみます。

 
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 昨年から言われ続けていたドイツ銀行の経営危機。9月中旬に2008年の金融危機の際、ドイツ銀行がサブプライムローン市場で人為的に金融過熱を煽ったという理由で、米国司法省は14B$(1.4兆円)の罰金支払いを要求しているという報道がなされ、にわかに注目されましたが、10月1日に米司法省はドイツ銀行 に科す罰金について、当初科すとしていた最大140億ドルから54億ドルに大幅に削減することで合意に近づいているという報道でひとまず株価も戻して落ち着いたようです。


 しかしながらギリシャ、中国向けの不透明な融資をかかえて焦げ付きかけているのではないかという話や(世界の主要金融機関のオフショアにおける、資産保有状況の情報収集および分析を手がけるオフショアリークス社によると、ユーロ圏のユニバーサルバンクの対中投資は、日本や米国の大手行に比べて突出しており、特にドイツ最大手のドイツ銀行の投資額が膨らんでいるという。オフショア市場に限っても、ドイツ銀行の対中投資額は約5兆円相当と推定されている。........。オフショアリークス社の試算によると、ドイツ銀行のオフショア市場での残高約5兆円の内、16%程度が50%以上の確率で債務不履行(デフォルト)となる可能性があるという。つまり、8000億円相当の損失を出す恐れがあるのだ。マネーポスト
(ギリシャがだめなら次は中国に投資をという流れだったようですね....。)


2016年第2四半期決算書のデータで明らかにされた以下に抱えている訴訟の数々

●FX Investigations(外貨不正取引訴訟。米国だけでなくカナダ等多数の集団訴訟)

●High Frequency Trading/Dark Pool Trading(超高速・高頻度取引での不正行為訴訟)

●Interbank Offered Rates Matter(インターバンクレート不正訴訟。米国、欧州各国だけでなくアジア等の金融監視当局による調査、この分野だけで47件の民間訴訟)

●米ドルLIBOR 不正操作に関する複数の訴訟

●日本円LIBOR ユーロ円TIBOR不正操作

●SIBOR及びSOR

●韓国株価KOSPI(指数操作疑惑で複数の訴訟)

●サブプライム住宅ローン、不動産担保証券の不正発行

●Trustee Civil Litigation(8件の集団訴訟)

●貴金属不正操作疑惑(金価格不正操作で早々に妥協、他行の手口を教えることで和解金額を下げた例の訴訟)

●Referral Hiring 不正疑惑

●ロシア・英国株式不正取引疑惑

●国債、機関債不正疑惑

●米国禁輸関連疑惑(スーダン、北朝鮮、キューバ、シリアの銀行との取引疑惑)

●米国債不正疑惑

 これらについやされる和解金や罰金が今後どうなるか全くわからない状態であること

 ギリシャが債務払えなくなったら替わりにドイツ銀行が払うって保険(CDS)を売ってたら実際にギリシャがきびしくなって、なんとかいま小康状態だけどこの「潰れたら代わりに払います保険」を売るのもうヤバいから、足抜けしたいと他の金融機関に泣きついてポジション整理をはかろうとしているという報道があったのが昨年の10月くらいの話....。


 でも引き受け手がいない状態......。現在一説にはドイツ銀行は75兆ドル(約8000兆円)のデリバティブを抱えていると言われています。


 銀行の自己資本規制を達成するために、自己資本増強が必要な状況ですが、ドイツ銀の経営を周りは警戒していますから株を発行しても誰も買わないか 安く買い叩かれるから、自己資本増やせない状況となり、CoCo債を発行。CoCo債(ココ債)は、「Contingent Convertible Bonds」の略称で「偶発転換社債」とも呼ばれ、制限条項が付いた転換社債のことです。


 発行体である金融機関の自己資本比率が予め定められた水準を下回った場合などにおいて、元本の一部または全部が削減される、あるいは強制的に株式に転換されるなどの仕組み(トリガー条項)を有していて、社債としては年率5~7%くらいつくので魅力的に見えますが、会社の自己資本比率が低下したときは強制的に株式にされてしまうという代物....。


 社債として買ったが、自己資本比率が落ちたときは強制的につぶれかけの会社の株に変換されてしまうという恐ろしい債権です。フォルクスワーゲンに100億ユーロを融資させられたり、中国やイタリア、ギリシャへの融資が焦げ付いて利益が生みだせない状況になっているところに、CoCo債に5%以上の利息を毎年払いつづけられるのか......。


 報道ではドイツ連邦銀行のイェンス・ヴァイトマン総裁が、イタリアの巨額公的債務問題に対して債務を減らすべきだと述べたことに対し、イタリアのマッテオ・レンツィ首相は、「ドイツは自らの足元、ドイツの複数の銀行の問題を片付けるのに集中すべきだろう、ドイツの銀行は100Bユーロの数万倍ものデリバティブを抱えているではないか。他国のことをとやかく言う前に、まず自分の身の回りを片付けるべきだ」と述べた。という報道がされるほどあちらでは深刻に考えられているようです。


 FRBのストレステストでは不合格をくらったドイツ銀行。欧州銀行監督機構(EBA)の7月29日、欧州圏の銀行51行の健全性審査(ストレステスト)結果では下位12行に「伊ウニクレディト」「ドイツ銀」「独コメルツ銀」「英バークレイズ」なども含まれ、「ドイツ銀行」は7.80%とワースト10の銀行とされました。


 ドイツのメルケル首相はドイツ銀行を公的資金で助けないと発言しましたが、このままではドイツ銀の破綻は秒読み態勢といえるようで、万一破綻すると、ドイツ銀のデリバティブ残高のポジションが消失しますから数千兆円のマネーが市場から消失してしまわけです。


 「IMF」が6月29日に公表した「金融システム安定性評価レポート」が世界的システミックリスクと題するグラフに世界的なリスクを抱える「28行の名前が実名入りで公開」し、その中でもっとも中心的にリスクを負っていると指摘されたドイツ銀行。


 自力再建は難しい状況で、このまま破綻するとリーマンショック以上の金融恐慌が起こる可能性があり、救済合併や、国有化という線でなんとか危機を乗り越えてもらいたいものですが....。EU、ユーロ崩壊のきっかけにならなければいいのですが.....。


 でもCoCo債の利払いだけでもかなり厳しい感じですよね...。


 ドイツ銀が倒れるとまた一気に円高になるんでしょうね...。(まあそれどころの状況ではなくなるんでしょうが...。)


 

 


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posted by まるもり at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | まるもりの勝手なつぶやき | 更新情報をチェックする
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