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この少子高齢化の日本.....。高齢者用の施設や賃貸の需要が急激に増しており、あちらこちらで建設されたり計画されたりしています。
そして急激な空き屋の増加.....。病院や施設は老人であふれかえっています。まるで姥捨て山のように...。日本人は1951年のときは82.5%の人が自宅で看取られていました。2009年は87.6%の人が施設や病院で亡くなっています。自宅で亡くなった方は12.4%。
どうしてこうなったのでしょうか.....。それは家庭に介護力が無くなったからです。かつては大家族制で、舅や姑の面倒は嫁がみるのが当然で、嫁が看取りまで世話をしていたのです。
もちろん、嫁一人では無理です。実はその家だけではなく、隣家にも近所にも同じように女性がいました。あそこの奥さん大変そうだから助けにいこう、お互い様だしという横のつながりがありました。
この地域の女性のネットワークが人の営みに一番重要な出産、育児、教育、介護という仕事を担っていました。高齢者の介護も協力しあっていましたし、育児に関しても協力しあっていました。
ぼくらの世代(40代より上の世代)くらいまでは、家に帰ってきたらとなりのおばちゃんがこたつに入っていたり、なにかあれば平気で近所のおばちゃんにひっぱたかれたり、あずけられたりしていました。(今、近所の子をひっぱたいたら大騒ぎですよね.....。)
あんた大変だから子供は預かっておくからなんてつながりが結構あったんだと思います。
子供達がガキ大将を頂点としてコミュニティーをつくっていられたのも地域の女性の目があったからでした。地域の中でだれかの目は届いている。その庇護の元で子供達は空き地で野球に興じ、メンコやベーゴマに夢中になれたのです。
女性の社会進出と核家族化は地域社会のこの機能を急激に喪失させていきます。
家庭は出産、育児、教育、介護を自前でできなくなります。そしてアウトソーシングするようになります。つまり丸投げです。
今の若い方には信じられないかもしれませんが、昔は0歳から保育園に子供をあずけるなどかんがえられませんでした。幼い一番、母親とコンタクトが必要な時期にあずけるのが当たり前の社会。
大人の目が地域のすみずみまでいきわたっていましたから、我々の世代は会った人には誰にでも挨拶しなさいと教わりましたが、今や知らない人には声をかけないと教育される時代になりました。
まともに教育に関われる時間がないから習い事、電子機器に子守をさせ、親の介護はできないから施設にあずける。生活できないと言って夫婦共働きでなにをしているかというと住宅ローンの返済、借金を返している。
いっしょに食事をとることもなく、子供には個室が与えられ、各々がばらばらの生活をしているというような家族が量産され、住宅ローンを払いきってもその自宅の価値はほとんどなくなった状態で、その家で息をひきとることはできないで施設にあずけられて空き屋が残されるか処分される。
本当にこれでいいんでしょうか......。
病巣の根源はかつて女性が担っていた人にとって一番大事な営みが軽視されたことにあります。本来はそこを評価し、どう保護していくかをかんがえるべきだったのだと思います。
お金を稼ぎ、経済活動に参加することも悪くはないとはおもいますが、実は人の営みの中では本来雑事にすぎません。だって女性が子供を産み、そだてることをしなければ人類は滅びますから。
まず、女性がかつて支えていた大家族制、地域社会の崩壊と消失という問題点、これが少子化の原因の一つといえるでしょう。

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