まるもりは動揺しました。いままで連絡がとれていないことが不安を助長させます。また毎月5000円振り込むといっていたMさんの方の振り込みもありません。
「うーん。とりあえず、今日の5時までみて振り込み確認できなければ連絡するしかないな......。」
午後から仕事もありますし、こだわっている場合ではありません。
まるもりは仕事が終わってから口座を再度確認することにしました。
仕事が一段落した午後6時頃にまるもりはネットで再度口座を確認しました。
「やはり両方とも振り込みなしかい！」
まるもりは職場の駐車場に止めてある自分の車のところにいき、車内でSさんに電話をかけました。
プルル、プルル。
どうせでないだろう.......。でも履歴に残すことも大事だから.....。
そんなことをまるもりはぼんやりと考えていました。
「もしもし、Sですが。」
あらっ。繋がりました。すこしあわててまるもりは答えます。
「もしもし、まるもりですけど。」
「どうもお世話になっています。」
お世話になっているじゃないよ、全く。
「実は、7月分の家賃が振り込まれていないようなので確認の電話なんですけど。」
「えっ、そんなことないはずなんですけどね。」
「実際、振り込まれていないんです。早急に振り込んでもらわないと困るんですけど。」
「なんかの手違いかもしれないですね。確認して明日、振り込みますから。」
「それとここのところ、何回が連絡しているんですけど105号の人たちが夜間に結構うるさいって苦情がきているんです。注意の電話をしても全然連絡がつかなくてこまっていたんです。連中にはしっかり注意してください。」
「そんなこと一方的にいわれてもね。まあわかりましたよ。」
「じゃあ、明日必ず振り込みよろしくお願いします。」
まるもりはそう言って電話を切りました。
全くどこまで信用していいのやら......。
ため息をつくまるもり。次にまるもりは、Mさんに電話をかけることにしました。
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