「もしもし、Nですが。」
「はい、まるもりです。」
「忙しいところすいません。メールいただきましたけど、205号室の募集停止の各業者への告知はまるもりさんご自身でお願いしたいんですが。」
「そうですか.....。」
「各業者さんにはまるもりさんに直接連絡が行くようにしたんですよね。今後の事を考えるとまるもりさんがご自分でやってもらう方がいいでしょう。」
「ふーん。まあそれはそれでいいや。で、リフォームの方はどうしますか?」
「うちは遠方なので出張るとなるとかなり割高になりますし、地元の業者となるとJ社(S氏の会社)にたのむしかないです。」
「(あんた最初に全国にネットワークあるってメールで書いてたじゃん。)Sさんのところは今回の仕事で正直なところ信用できないよ。出来栄えにクレームつけているのにまたそこにやらせるっていう考えが理解できなんだけど。大体、あなた今の部屋の状態確認したの?」
「........。」
「もしかしてまだ現場確認してないの?ともかくリフォーム代の60万は払っているんだし、電灯、レンジ完備ってチラシをつくって配布したのはあなたじゃないですか?チラシの内容と内見の部屋の装備が異なっていたらば仲介の営業さんに信頼してもらえないよ?」
「でもうちでやるとしたらばJ社さんにやってもらうしかないですから。」
「(ふざけんなよ。上前はねようとして、制御できなくて部屋占有されたくせに。)まあ、これからは自分でなんとか業者探すにしても今回の件は御社が引き受けたんだからきちっと仕事してもらわないと困るんだけど。」
「うちでやるとなると高くつきますよ。」
「(ここまでの仕事の責任は感じないってことかい!!)それはいいよ。でもこの3室を入居者を募集できる状態にするのが御社の責任なんじゃないですか?こっちは払うもの払ってんだ。引き受けた仕事ならきちんと収集つけてください。」
「..........。わかりました。」
「じゃあお願いします。」
まるもりはそう言って電話を切りました。
「これはもう向こうはこちらを切りに来ている感じだな.......。」
N女史にとってはもういいカモから面倒臭い客になっているのかもしれません。でもまるもりは家族を守る責任があります。これを事業として成り立たせるためには言いなりになるわけにはいかないのです。
少し嫌な気分になったまるもりに見慣れない番号から電話がかかってきました。
「どこからだろう?」
まるもりは電話にでました。
「もしもし、第一号物件のオーナーのまるもりさんの電話でよろしいでしょうか?」
「はい。」
「わたくし、東京のA社のSと申します。205号室の入居の件で電話をさせていただいたのですが....。」
「あっ。聞いております。」
まるもりは少し驚いて答えました。

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いよいよ?反撃のターンですね!
今回の文章を読むだけでわくわくしちゃいましたw
このターンが続けば…(祈
このころになるとN女史の方は何をお願いするにしても引き腰になってまるもりと関わり合いになりたくない雰囲気を漂わせてきます。
まあ、うるさい客からはさっさとバイバイして次のカモを探す方が効率いいですからね....。向こうも何人もいる顧客のうちの1人にあまり利益にもならないのに手がかかりそうな客にかかわるよりさっさと切りたいというところだったんだと思います。
まるもりの方もN女史とかかわりあうのも次第に限界になってきていました。でも住んでいるところから100kmはなれている見も知らぬ土地でどうアパートを経営していけばいいかなんて全然わかりません。仕方なくいいなりでやっていたまるもり....。
気が付くと一人で見知らぬ場所に取り残されたまるもりがどうやって自立していったか。その過程をこれからうまく描ければなあと思っています。
そしてそのN女史の置き土産ともいえるS氏がらみの105号室の住人が負の遺産としてまるもりを苦しめることになっていきます。
今後の展開を引き続き楽しみにしてください。
重ねてあぱり様コメントありがとうございました。