2014年04月29日

マイホーム奴隷制度

 
 

 今日も調子にのって思いつくままに書いてみます。
 もちろん、この後に本編も投稿しますので、まるもりの勝手な独り言を見たくない方は読み飛ばしてね。

 
 さて、よく夢のマイホームと申します。多くの方が借金というと嫌がる傾向にありますが、ローンというとなんか少し響きがいい感じがありますよね。住宅ローンといえば高額ですが、誰もかれも当たりまえのようにローンを組んで自宅を購入しています。でもね。よく考えてください。個人が事業で数千万なんてふつうは銀行は貸しません。でも住宅ローンならどうして平気で銀行はお金を貸すのでしょう?


 ぶっちゃけ、とりっぱぐれが無いからです。ローン払えなければ住む場所なくなるというのは借りる方としても心理的に大きいですし、万が一の時の保険も同時に入っていただいて、何かあったら生命保険で払っていただきますからとりっぱぐれがないんですっていうことなんですよね。(払えなくなったら入っていただいた保険で体で払っていただきますので、安心して30年奴隷になってくださいね。てへっ。って事です。)よくよく考えれば、どこのえぐい借金取りでしょう?サラ金も真っ青ですね。(まあ所詮、銀行は金貸しなんですが.....。)


 30年くらいかけて元本の2倍近くのお金を返していただくと。しかもそのお金は前回のエッセイでも書いたように無いお金を貸した形で利子をとるということなんですね。ちゃんとしたお金を貸して人肉を担保にしたシェークスピアのシャイロックも真っ青ですね。


 そして本来借金があるわけで、まだ自分の物とはいえない自宅にも固定資産税、不動産所得税その他もろもろの税金がかかってくるんです。借金あって担保になってるんだから税金は銀行から取れよといいたいところですが.....。


 そして日本の住宅ローンのえぐいところはノンリコースローンでないということです。サブプライム問題のアメリカの住宅ローンはノンリコースローンで、返還請求権が個人の資産にまで及ばない契約です。いくら残債があろうと担保価値を超えて返済は請求されません。当然、自宅は強制売却ということになりますがが、自宅を手放しさえすれば借金からは完全に解放されるのです。つまり、担保割れ分は金融機関側がリスクを負う義務があるのです。ところが日本はリコースローンです。担保割れして残った残債も支払い続けなくてはなりません。


 つまり、日本の住宅ローンは支払いができなくなると、自宅を失う上に、借金が残るということです。ひでーっ。何て罰ゲーム?それで、阪神大震災や東日本大震災では震災で失った家のローンが残って、さらに新しい家を建てたら、そちらのローンも発生するという二重ローンになるわけですね....。あなおそろし。


 まあ、早い話、住宅ローンを申し込む個人は銀行にとっては鴨がネギしょってやってきたてな感じなんですね。よく銀行がテレビで住宅ローンのCMやってたり(これ宣伝費余裕で数千万から億単位ですぜ旦那。)、土日まで住宅ローン相談会やるってのはそれだけ確実なカモで....ちょっと言葉を間違えましたね、ではなくって、下手な法人への貸し出しよりよっぽど確実な融資先ってことです。


 ということで、まるもりは日本国中に蔓延している住宅ローンを銀行のためのマイホーム奴隷制度と勝手に呼ばさせていただいております。


 でも賃貸で粘っても借主が高齢になってくると借りる際の連帯保証人をみつけるの大変になってきて新たに借りるのもそうですが、契約更新の時もなかなかしんどいくなってくることもあるんで、持ち家を持ちたくなるのもわかるのですが....。


 でも家を持つこともできずに身寄りもいないという人も増えてくるので、今後は保証会社の需要がだんだん増えてくるのではないかとまるもりは思っています。でも案外、賃貸人って守られているんですよ。(大家になるとわかるんですが、結構住んでいる賃貸人の権利は大きく、守られているんですね。本編でもおいおい述べますが、家賃滞納なんて、無銭飲食(食い逃げ)とおんなじだとまるもりは考えていますが、無銭飲食は警察も動いてくれますけど、家賃滞納ですぐ賃貸人を追い出すというのはなかなかできなかったりりします。)


 もちろん賢明な皆さんは、それを理解してマイホーム奴隷制度をうまく利用してやっている方達だと思いますが......。


 ということで勝手なまるもりのエッセイ2回目でした。


 つづけて本編も投稿しますね。引き続きよろしくお願いします。

 
posted by まるもり at 20:38| Comment(2) | まるもりの勝手なエッセイ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても参考になりました。これからの記事も楽しみにしております。もしお暇がありましたら私のブログにもお立ち寄りください。
Posted by 増田幸治 at 2014年05月16日 06:29
増田様、コメントありがとうございました。マイホームという言葉は現実をうまく隠していると思います。長い目でみると銀行にお金を貢いで35年後にボロボロの不動産が残るというのが現実のところなので、そこまで考えてどうするかを検討するのがいいのかなと個人的にはかんがえています。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by まるもり at 2014年05月20日 22:28
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