2014年05月30日

落札から物件明け渡し(30)

 

 朝起きて、ホテルの朝食をとってから9時前に裁判所につくようにホテルをチェックアウトしました。裁判所につくとN女史がまっていました。


「おはようございます。」まるもりはN女史に声をかけました。


「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」N女史はこちらに気が付いて会釈しました。


「地震の後はいろいろ大変だったんではないですか?」


「幸い、会社の方はおおきな被害もなかったので大丈夫でしたが沿岸の方はひどかったようですね。埼玉の方はどうですか?」


「地震の被害というよりは、そのあとの輪番停電やガソリンがなかなか手にはいらないのが厳しいですね。いずれにしても今日はよろしくお願いします。」


 裁判所が開庁してからまずN女史に従って、事件記録の閲覧の申請をしました。民事執行の事件記録は個人の情報などが記載されていることから,原則として非公開であり,閲覧謄写ができるのは,執行当事者や担保権者等事件の利害関係人に限られます。


 競売の3点セットといわれる資料はこの事件記録に綴じ込まれている資料の一部です。(3点セットの中の個人名は黒塗りでつぶされていますよね。原本ではこの個人名が記載されているわけです。) 


 前の所有者の情報と今の賃貸人の情報がこれでわかります。N女史は事件記録内容を確認しながら必要な情報をメモ書きしました。事件記録の閲覧が終了したあと、前所有者に対する引渡し命令の申請を行います。


 所有権を取得した競売物件の買受人は、裁判所に対し、債務者又は不動産の占有者に対し、不動産を買受人に引き渡すべき旨を命ずることの申立をすることできます(民事執行法83条)これが引渡命令です。なかなかいきなり見知らぬ人に鍵をわたせと訪ねてこられてもはいそうですかとはいかないですよね。

 
 引渡し命令というとなんとなく強硬な感じもしますが、相手にちゃんと引渡しをしてもらわないといけませんので裁判所のお墨付きをしっかりもらうという感じです。


 これで交渉に応じなければ強制執行の申請ということになってしまうのですが......。
 相手がまともに対応してもらえることを願うしかないところです。




posted by まるもり at 19:06| Comment(0) | アパート経営奮闘記 | 更新情報をチェックする