教えてもらった通りに道をいくと郵便局はすぐにみつかりました。3時を過ぎて振込み窓口は閉じていましたが郵便の窓口は開いています。窓口の人の列についてまるもりは順番を待ちました。
まるもりの順番がきました。
「次の方どうぞ。」
「あの、410600円分の収入印紙と1050円分の郵便切手をいただきたいのですが.....。」
「ええと、いくらですって?」
「410600円です。」まるもりは自分でも間違いないように書いた紙を郵便局の方に見せました。
「一応、これで50万あると思うんですが....。」
まるもりは周りの人の目を気にしながら札束を窓口に差し出します。
「わかりました。ちょっとお待ちください......。」
郵便局の窓口の方は10万円の収入印紙を4枚、1万円の収入印紙を1枚、600円の収入印紙を1枚、1000円の郵便切手を1枚、50円切手を1枚用意して袋に入れて札束を勘定してつり銭といっしょに渡してくれました。おそるおそるまるもりは収入印紙とつり銭、領収書をうけとり、てばやく鞄にしまいこみました。
裁判所の近くの郵便局ですから、局員さんは慣れたものなのでしょうが、高額の収入印紙と札束を持ちあることがあまりないまるもりはまわりの人にみられているのではないかというなんともいえない不安感に押しつぶされそうでさっさと郵便局をでると裁判所に向かいました。
10万の収入印紙4枚。あのうすい紙っぺら4枚で40万です。無くしたりしたらえらいことです。
こんなもの持ち歩いていていいことないので、さっさとそのまま裁判所の執行官室にいき、書類ごと提出してきました。
「問題なければ10日前後で登記識別情報通知が送られますので。」
書類の確認をして受け取ってもらうと、売却代金・登録免許税等納付書を書記官の名前で発行してもらっていただきました。
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納付書をもらって裁判所をでると、まるもりは安堵して車に向かいました。
とりあえず、よかった無事に手続きがすんで......。