小雨の中、国道を進んでいきます。少しの渋滞はありましたが、11時半過ぎにU市につきました。まずは不動産所在地の市役所です。(固定資産評価証明書は不動産所在地の市町村役場でもらわなくてはいけません。)市役所の駐車場は満車で空きの順番を待ちます。空いて車を止めると総合受付に向かいました。
まるもりは受付で聞きます。「すいません。固定資産評価証明書が欲しいのですが.....。」
「固定資産評価証明書ですね。税制課になります。2階の窓口になります。」
「ありがとうございます。」
まるもりは案内された庁舎の2階の窓口に向かいました。
税制課の窓口につくとまるもりは窓口の近くの人に声をかけました。
「すいません。固定資産評価証明書が欲しいのですが.....。」裁判所から届いた代金納付期限通知書を見せて尋ねました。
「はい。そこの記帳台の書類に申請書がありますので記載していただけますか?」
「わかりました。」まるもりは受付の方の指示に従い、記帳台に行き、申請書を記載して提出しました。
固定資産評価証明書をもらうと足早に市役所を出て、U市の税務署に向かいました。
税務署の近くは車でいっぱいです。そう......。税務署の方が一番忙しい時期。確定申告の真っただ中だったのです。(しまった~。 当たり前にそうだということをかんがえていなかったよ~。)
「ひえーっ!これは非常にまずい.......。すごい混んでてしゃれにならないよ。とってもやばんだけど。時間大丈夫か?」
非常にあせるまるもり。税務署に近づくなんてとんでもなさそうな渋滞です。少しはなれた駐車場に車を止め、税務署まで小雨の中走ります。確定申告の申請の人の波をかきわけながら、税務署の人を捕まえて聞きました。
「すいません....。じつは競売で落札した物件の登録免許税をはらいたいのですが、固定資産評価証明書はもってきましたので.....。」
まるもりに話しかけられた税務署の方はまるもりの顔をキョトンとした表情で見つめました。そのあと少し苦笑いしていいました。「それ、税務署ではらうものではないですよ。」
こんどはまるもりがキョトンとします。「えっ。でも税金ですよね。税務署で払ってはらった証明書を裁判所にもっていくんではないですか?」
「ちがいますよ。所有権移転登記につかうものなので裁判所にその書類をもっていって登録免許税を計算してもらって、その収入印紙を収めるんですよ。」
「そっ、そうなんですか......。すっすいません。とても忙しい時にお手間かけさせて申し訳ありませんでした....。」
まるもりは頭をさげて、あわてて税務署を出ました。なんだよ。Nさんきちっとメール読んで税務署にいくんじゃないですって注意してくんなかったじゃん。めちゃくちゃ恥かいたよ。きっと税務署員の方はこのくそ忙しい時にこいつは何をいっているんだと思ったにきまってるよ!! 大金もってってただでさえビビり気味なのに......。
てか、いそいで裁判所までいかないと!! 時間ないし!