2014年05月31日

落札から物件明け渡し(31)

 

 裁判所の執行係のところで申立書をもらい、指示にしたがい記載します。記載がおわったら捺印します。500円の収入印紙と1050円の郵便切手2組を提出しました。(引渡し命令の相手と私への送付のための料金ですね。これは2011年3月当時ですので、今は料金かわっていると思います。)


 思ったより簡単に手続きが済んだのでほっとしました。これで不動産引渡し命令がでるはずです。


 裁判所をでたあと、事件記録の閲覧でわかったまだ連絡のとれない203号と205号の賃貸人の方の名前で改めて賃貸人の変更のお知らせをパソコンで作成します。

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        賃貸人変更のお知らせ

  B様

 U市○○町××-▼▼の土地付き建物は、先日謄本にてご通知のとおり平成23年2月28日付けでまるもりに所有権が移転しました。
 従いまして、上記建物賃借契約上の賃貸人たる地位はまるもりに移転しましたのでその旨ご通知申し上げます。来月分以降の上記建物の賃料(月額 ○○○円)は下記あてにお振込みくださいますようにお願いいたします。なおご不明な点がございましたらまるもり(Tel ○○○-▼▼-■○◇○)までご連絡ください。

        記

 新しい賃料の振込み先
  ○○銀行 ▽▽支店 普通 ○▽◇○○◇▼
    口座名義人 まるもり

                 以上

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「データを打ちだすプリンターがないですので後日またプリントして投函しておきますよ。」とN女史はいいました。


「いやこういうことは早い方がいいでしょう。昨日止まったホテルで有料ですけデータのプリントアウトのサービスがあったので、ちょっと頼んで大丈夫そうならそこでプリントアウトして今日、投函しましょう。」


 そういってまるもりはN女史と昨日宿泊したホテルにもどりました。


 フロントにいくとまるもりは窓口の係りの人に声をかけました。


「すいません。今日、○▼◇号室をチェックアウトしたまるもりなのですが、実は宿泊中にデータをプリントアウトするの忘れまして...。申し訳ないのですが、プリントアウトさせてもらってよろしいでしょうか?」


「わかりました、いいですよ。」


 許可をもらったまるもりはロビーのプリントアウトサービス用の端末にフラッシュメモリーを挿入してデータをプリントアウトしました。フロントで料金を払ってプリントアウトしたお知らせを受け取ります。


「じゃあ、アパートにいきましょうか。」


 まるもりはN女史にいいました。


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2014年05月30日

落札から物件明け渡し(30)

 

 朝起きて、ホテルの朝食をとってから9時前に裁判所につくようにホテルをチェックアウトしました。裁判所につくとN女史がまっていました。


「おはようございます。」まるもりはN女史に声をかけました。


「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」N女史はこちらに気が付いて会釈しました。


「地震の後はいろいろ大変だったんではないですか?」


「幸い、会社の方はおおきな被害もなかったので大丈夫でしたが沿岸の方はひどかったようですね。埼玉の方はどうですか?」


「地震の被害というよりは、そのあとの輪番停電やガソリンがなかなか手にはいらないのが厳しいですね。いずれにしても今日はよろしくお願いします。」


 裁判所が開庁してからまずN女史に従って、事件記録の閲覧の申請をしました。民事執行の事件記録は個人の情報などが記載されていることから,原則として非公開であり,閲覧謄写ができるのは,執行当事者や担保権者等事件の利害関係人に限られます。


 競売の3点セットといわれる資料はこの事件記録に綴じ込まれている資料の一部です。(3点セットの中の個人名は黒塗りでつぶされていますよね。原本ではこの個人名が記載されているわけです。) 


 前の所有者の情報と今の賃貸人の情報がこれでわかります。N女史は事件記録内容を確認しながら必要な情報をメモ書きしました。事件記録の閲覧が終了したあと、前所有者に対する引渡し命令の申請を行います。


 所有権を取得した競売物件の買受人は、裁判所に対し、債務者又は不動産の占有者に対し、不動産を買受人に引き渡すべき旨を命ずることの申立をすることできます(民事執行法83条)これが引渡命令です。なかなかいきなり見知らぬ人に鍵をわたせと訪ねてこられてもはいそうですかとはいかないですよね。

 
 引渡し命令というとなんとなく強硬な感じもしますが、相手にちゃんと引渡しをしてもらわないといけませんので裁判所のお墨付きをしっかりもらうという感じです。


 これで交渉に応じなければ強制執行の申請ということになってしまうのですが......。
 相手がまともに対応してもらえることを願うしかないところです。


posted by まるもり at 19:06| Comment(0) | アパート経営奮闘記 | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

落札から物件明け渡し(29)



 3月27日の日曜の朝にまるもりは家族に見送られて家を出発しました。いまだにガソリンの供給は逼迫しており車で行く気にはなれない状況でしたので、電車にのって裁判所のある町に向かいます。途中、一回緊急地震速報がでて電車が止まりましたがおおきな揺れはなく、たいした遅れもなく到着しました。


 レンタカーを借りて一度、U市のアパートを見に行きます。たいした渋滞にも巻き込まれることもなくアパートに到着しました。アパートの敷地内には動産が散乱しており、前回の入札前に見にきたときと状況はおおきくかわっていません。


 今は自分の持ち物となった物件なので少し複雑な心境です。見える範囲で敷地内と建物の中を見て回りましたが、素人がちょっとみて明らかにこれはという地震での損傷はなさそうでした。これなら動産を一通り処理してもらって、リフォームすればなんとか貸し出すことができるでしょう。


 まあ、元の持ち主が協力的であったならという但し書きがつくのですが......。


 いずれにしても不動産引渡し命令を裁判所に出してもらってどうなるかです。動産処理してもらわないとリフォームもままならないわけですから.....。


 物件が大丈夫そうなのを確認してから、まるもりは元来た道をもどり、宿泊するホテルに向かいました。


 車を駐車場に入れ、チェックインします。ホテルの部屋に荷物を置いてとりあえず一息です。明日、N女史と動いてやることをやるだけです。


 でも明日無事にすんで家にもどったら次の日から通常にまた仕事なんですよね。休みもらったあとになるので少し肩身がせまいですし.......サラリーマンのつらいところです....。

posted by まるもり at 19:09| Comment(0) | アパート経営奮闘記 | 更新情報をチェックする