この場合、満室時で21.33%とかなりの高利回りです。経費が500万かからなければさらに利回りは上がります........。」
N女史のメールを見て、まるもりは悩みました。落とせたとして、そのあとの処理の経費が読めない状況で手を出してよいものか......。U市はまるもりが住んでいる埼玉からは車で2時間弱。ちょっと離れているんです。見知らぬ町で本当に経営ができるのか.....。悩んだ末に出した結論は......。
ともかく落とせるかどうかわからないが入札には参加してみよう。落札できたらそのあとの手続きも勉強になるし、現金で取得して借金はないんだからいっちもさっちもいかなくなったら捨て値で売ったっていいんだし。損するとしても、他人に迷惑かけるわけじゃない。なんとかなるだろ......。(本当か?)
大した知恵もないくせに、思い切りだけはよいまるもりはそう考えて、N女史にメールを打ちました。
「U市の物件ですが、1300万円で可能性があるのなら1400万で指すのはいかがでしょうか?経費が500万程度で軌道に乗せられるのならなんとか運転資金は残せそうです。1400~1500万で落札できる可能性があれば指してみたいところです。動く価値があると考えられるのであれば締切は2月2日と厳しいですが、都合をつけて動いてみたいと思います。ご指示いただければ速やかに行動に移しますので早めにご連絡ください。」
メールを打った次の日(1月25日)にN女史から電話がかかってきました。