2018年12月31日

2018年 不動産業界を振り返る。

 さて、気が付けばおおみそか。今年も終わりです。


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 北朝鮮と米国の対立が高まっている中、始まり、平昌オリンピックやロシアワールドカップがあった今年は、熊谷市で史上最高気温の41.1度を記録し、西日本豪雨や北海道地震などの災害も多かった1年でした。


 不動産業界でもかぼちゃの馬車のスマートデイズの一件から明らかになったスルガ銀行の融資問題が一気に表面化し、通帳コピーの改ざんなど資産水増しや、実際より高い価格の契約書の作成、業者が顧客の口座にお金を入れる「見せ金」などの現有資産や収入の偽造、1物件、1法人スキームなどの様々な不正の手口がつぎつぎと明らかにされました。(これって、以前からやられていたことではあったんですが.....。)


 そしてスルガ銀行内のおそるべき内情が9月の報告書で報告されました。様々なあからさまな不正の手口に行員がかかわっていたという事実もおどろきでしたが、それ以上にスルガ銀行のブラック企業顔負けの実情に驚愕しました。


「毎月、月末近くになってノルマが出来ていないと応接室に呼び出されて(バカヤロー)と、机を蹴ったり、テーブルを叩いたり、1時間、2時間と永遠に続く。給料返せなどと、怒鳴られる。こうゆう、本部長や支店長、センター長は1人2人ではない。知っている限りでは全体の半分ぐらいそうだ。数字で怒鳴ったりしない支店長は、珍しく社員の中で噂が流れるほどだ。ノルマが出来ないと夜の10時過ぎても帰れない。残業代など支払われるはずがない」


「なぜできないんだ、案件を取れるまで帰ってくるな」といわれる。首を掴まれ壁に押し当てられ、顔の横の壁を殴った。


「数字ができないなら、ビルから飛び降りろといわれた。」


「徹底的に目標数字ができない理由を追及された。死んでも頑張りますに対し、それなら死んでみろと叱責された。」


「毎日ローンのノンストップ運動をやっており、途切れたり、数字ができなかった場合に、ものを投げつけられ、パソコンにパンチされ、お前の家族皆殺しにしてやるといわれた。上司を目の前で土下座させて謝罪させた。いすの背面をキックされた」


 ええと....。家族皆殺しですか.....。これが、そこいら辺の中小ブラック企業でなく、東証一部の上場企業の内情だったというのですからおどろきです。


 ノルマと上司からのパワハラ(などという生易しいものではなさそうですが....。)のプレッシャーから多くの業者の不正を黙認して融資を実行せざろうえない状況に追い込まれた行員さん達の心情は想像するのも忍びないです....。


 さてこのスルガ銀の一件でサンタメ取引(詳しくは不動産投資ブームの終焉の足音)やサブリースのえぐさ(詳しくは地主さんが5度殺される)などが明らかになり、それ系の業者さんが一気に姿を消していきました。


 かぼちゃの馬車の事件でより特徴的だったのが、本来、契約違反をしている会社も倒産させてしまえば誰も責任を負わないということ。詐欺行為に近い計画も影で糸を引く人間が表に人をたてて会社を起こしておけば、会社をつぶせば責任から逃れられるという現実。本当に世の中はやったもん勝ちなんだなというのを実感します。


 そして、今年の大事件といえば積水ハウスから63億円をだましとった地面師事件。不動産取引のプロでも騙されてしまうという事実は不動産業界の闇を感じました。土地登記も強制ではないし、土地の所有の確実性というのは実はかなりあやういものであることを改めて考えさせられました。


 そして、あまり報じられていませんが、おおきな問題なのがKYBの免震・制振ダンパーのデータ改ざん事件。東京スカイツリー、五輪施設といった大型施設のみならず、高層マンションなど一般の住居にも多数採用されておりこれを全部補修工事となると....。まあ不可能ですよね.....。


 たぶん、この問題はこのまま静かに葬り去られるのでしょう......。(そういえば築地から豊洲の移転も色々問題山積してましたけど何事もなかったかのように豊洲が稼働しはじめたのも今年でしたね。っていうかガス製造工場跡地に移転しようという計画自体が無理筋だった気もするんですが....。)


 本当に不動産業界ってこわい業界です。自分もそうでしたが、高属性の方サラリーマンの方って、企業にまもられていて、客も同僚もある程度セレクトされていて基本性善説で生きていると思うんですが、社会は特に不動産業界は弱肉強食の世界。息をするように嘘をつくことができる人間が本当に多いです。


 特にこれから先は日本全体が引き続き縮小していく時代がまだまだつづきそうです。資産活用だなんだとおいしそうな話にすぐ飛びつかず、身の程にあった生活を守っていくことがご家族の為にも大事であることを思い返してください。


 その世界でもある程度の成功を得るには苦労を伴います。ですが、特に不動産業界は動くお金が数千万~億単位であることから一度の失敗が人生を破滅においやることになります。そのリスクも充分飲み込んだ上でこの厳しい時代を生き延びていただければと思います。


 最後に西日本豪雨と北海道の震災で亡くなられた方のご冥福を改めて祈らせていただくとともに、災害地の1日も早い復興を願わせていただきます。


 それでは皆様今年もありがとうございました。2019年が皆様にとって良い年となりますように!よいお年を!!


 

 



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 何気に自分にとっても職場が代わってかなり後半ばたばたな1年だったじゃん。来年は少し息抜きたいところじゃん。

posted by まるもり at 19:37| Comment(0) | おまけ | 更新情報をチェックする

2018年12月24日

平成という時代

 年末も押し迫り、今日はクリスマスイブ、そして昨日は天皇誕生日でした。


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 昨日の録画の天皇陛下のご会見



 いよいよ平成が終わることを実感するとともに、85歳になられるまで30年にわたり重責を背負われてこられたその思いに頭を垂れずにはいられません。


 さてこの30年という平成の時代は残念ながら日本という国が収縮し、その存在が小さくなっていった時代でした。


 平成元年の大納会の終値の最高値38,915円87銭をピークに日経平均株価は暴落、平成2年10月1日には20000円割れとなりました。平成2年3月に通達された総量規制に伴い地価も急落。信用収縮に伴い、実質経済も急激に悪化、いわゆる団塊ジュニア世代(今の40代前半)が就職氷河期に襲われます。


 平成7年1月17日には阪神大震災が発生、3月20日には地下鉄サリン事件が起こります。


 平成9年4月に消費税が5%にあげられ、デフレがすすんできていたところに始まった、アジア金融危機にかさなり、金融機関が抱えていた不良債権問題が噴出、金融機関の破たんが始まります。11月17日、北海道拓殖銀行が都銀として初めての破綻をした後、11月24日に山一証券が廃業、平成金融危機が長銀、日債銀を破綻に追い込んでいきます。10あった都銀は合併、統合を繰り返し、3つのメガバンクに収束されていきました。


 平成13年9月11日 アメリカ同時多発テロが発生、アルカイダに対する対テロ戦争がはじまります。


 平成15年3月に小泉政権による労働派遣法の改正が行われ、非正規雇用がこののち急激に増大。終身雇用制は崩壊していきました。


 平成20年9月15日のリーマンブラザーズ破綻からリーマンショックが始まります。不況への出口が見えないまま、平成21年9月、民主党による鳩山内閣が成立。まとまりかけていた話であった普天間基地の辺野古への移転問題を「最低でも県外」発言で政治問題化させ実行できないまま口蹄疫問題でさらに支持を落とし、小沢氏との確執もあり平成22年6月に菅内閣に交代。


 9月に尖閣諸島中国漁船衝突事件が発生。海上保安官がYou tubeに当時の状況を上げる中、菅政権は逮捕した中国人船長を中国の要請に従い、中国に返還。その翌年、平成23年3月11日、M9.0 東日本大震災が発生します。福島第一原発はメルトダウン、水素爆発をおこしました。一時は関東4000万人の避難も想定され、東京駅は西へ逃げようとする人々であふれかえりました。続いた野田内閣は消費税の8%、10%の増税を決定した後、自民党安倍政権に政権を渡しました。


 安倍政権は大規模な量的緩和を行い、アベノミクス相場をつくっていきます。株価はあがり、法人収益はあがるようになりましたが、少子高齢化はすすんでいき、労働人口の人々の収入、世帯収入はむしろ下降傾向となり内需は縮小していきつつあります。かつて日本を支えていた製造業の技術はことごとく海外に流出し、競争力も急激に失われつつあります。平成23年から日本の人口は減少に転じ、昨年の出生数は100万人を切りました。


 かつて世界で戦っていた家電メーカーはその地位を失い、シャープは台湾企業の傘下に、東芝は家電部門を中国のメーカーに売却。富士通はパソコン部門を中国のレノボに売却しました。携帯の世界のシェアは1位は韓国サムスン、2位が中国ファーウェイ、3位がアップルです。かつては日本の独壇場だった半導体業界は見る影もありません。


 日本の衰退の速度を増すところに、外国人労働者拡大が決定、日本はこのままどうなっていくのでしょうか.....。


 そして世界に目を向けると米国と中国の対立がはげしくなり、お互いが人質をとりあう状態。アメリカ企業は中国から撤退を始めるでしょうし、中国経済の失速は来年よりはっきりしたものになるでしょう。


 そのアメリカではシリアからの米軍撤退に伴い、マチス国防長官が辞任。トランプが暫定予算の署名を拒否し政府機能が一時停止になる事態になっています。民主党は年明けには暫定予算を通すつもりですが、1月3日以降は下院で共和党は多数を失いますのでトランプ政権はその政策の多くを民主党多数の下院でけられることになり、レームダックに陥る可能性があります。


 EUではイギリスが3月に合意なき離脱になる可能性大ですし、ドイツもメルケルが力を失う中、フォルクスワーゲンとドイツ銀行の問題もくすぶったままです。


 来年はかなり荒れた一年になる可能性が高そうです。10%の消費税増税も困難になる事態が起こっても不思議ではありません。


 昭和天皇は昭和恐慌から、五一五、二二六事件でガバナンスを失った政府がずるずると満州事変から対中戦争まで引きずり込まれ、米国の石油禁輸措置から急激に強まった対米開戦論に最後まで反対でしたが、民意の流れに従い開戦を認め、戦争の経過とともに国土の荒廃と原子爆弾の投下に心を痛め、誰もできない終戦の決断を下されました。全国を巡りその復興を願い、高度成長から国際社会での地位の回復を見届けてその時代を閉めました。


 この平成と言う時代は日本にとって多くの災害と、苦難のあった時代でした。この苦難はまだ続いていくでしょうが、陛下の国民への思いを鑑み、次の時代が日本と世界、そして次の世代のためにすこしでも良き時代となるように願います。


 そして全国の大家の皆様にも良き時代になりますように。


 それではメリークリスマス!!

 

 



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posted by まるもり at 23:11| Comment(0) | おまけ | 更新情報をチェックする

2018年12月09日

2018年も年末を迎えて.....。

 さて、気が付けば2018年も終わりを告げようとしています。早いものです。
 今年は、いつか崩壊するだろうなと皆さんが考えていたスルガの個人投資家向けの融資の問題がかぼちゃの馬車の一件で一気に表面化した年でした。

 
 そして来年以降、世界も大きく変動しそうな兆候もたくさんみられた年でもあります。


 一番強烈だったのがこちら.....。



 10月4日のハドソン研究所でのペンス副大統領の演説ですが....。
 New York Timesは新たな冷戦の前兆(https://www.nytimes.com/2018/10/05/world/asia/pence-china-speech-cold-war.html)と表題をつけているようにかなり中国に対してきびしい演説の内容でした。

 「メイド・イン・チャイナ(Made in China)2025 」計画を通じて、中国はロボット工学、バイオテクノロジー、AI(人工知能)など世界の最先端産業の90%を支配することを目指しており、不当に米国の知的財産を犯している....。米国のメディアの一部はこの演説は、対ソ冷戦の時の鉄のカーテン演説に匹敵する演説ではないかと評し、新冷戦の始まりと報道しました。


 10月にブルームバーグがすっぱ抜いた記事によると(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-04/PG2CZY6TTDS801)、アマゾンやアップルのサーバーにハッキング用のマイクロチップが埋め込まれていて、どうやらそれが、サーバー向けのマザーボードを制作しているスーパーマイクロ社の下請け会社で中国によりマイクロチップが埋め込まれたといわれています。スーパーマイクロ社はサーバー用のマザーボードではかなりのシェアを占めており、これが本当だとすると米国のどれだけのサーバーにマイクロチップが埋め込まれているか想像もつかない状況になります。


 中国に対しての情報漏洩の危険性を考慮して、中国の通信会社であるファーウェイとZTEはすでに米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドではすでに排除されており,米国の要請をうけて日本でも政府機関での締め出しが(https://jp.reuters.com/article/idJP00093300_20181207_00620181207)決定しました。


 ここ一連のトランプ政権の関税での貿易戦争はこのペンス氏の演説からもわかるように中長期的は中国つぶしを考えたものと見た方がよいのかもしれません。中国もすでに不動産バブルもはじけかけており、この一連の関税引き上げの応酬で経済的にもかなり苦しくなってきています。(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-28/PIVQ9R6JTSEX01)中国経済が崩壊すると、米国も返り血をあびることになるでしょうが、かなりの覚悟でトランプ政権は中国をつぶしにかかると考えた方がいいのかもしれません。


 ヨーロッパに目を向ければ、メイ首相はEUとの離脱の合意案をまとめたものの、離脱予定が2019年3月に迫っているにもかかわらず、議会では否認される見込みが高く、合意なしの離脱になる可能性がたかまってきています。EUで2番目の経済大国が合意なしの離脱となるとかなりの混乱が予想されます。


 またフランスでは燃料税に対するデモが断続的に行われ、マクロン大統領の支持率も20%前後まで低下し、下手をすると内戦にでもなってしまうのではないかという混乱状態になっています。ドイツもメルケル氏が引退し、政治的な停滞が予想される上に、ヴォルクスワーゲンも巨額な罰金を米当局やEUに払うことになったものの、いまだに燃費問題での訴訟がくすぶっている状態で、第一の銀行であるドイツ銀行は経営危機がささやかれていいる状態です。


 来年、EU、ユーロはもつのでしょうか......。中国も下手をすると内戦状態になる可能性もあるかもしれません。2019年は世界的にかなりの経済的な変動の年と成る可能性が高いかもしれません.....。2019年10月の消費税増税などといっていられない状況になることもありえるかもと思えるくらい、今年は世界的にかなり不安定な因子が表で出てきた年でした。


 とりとめもなく、日本での公共機関でのファーエイ、ZTEの締め出しのニュースをみてふと思ったことをだらだらと書きました。
posted by まるもり at 21:59| Comment(0) | まるもりの勝手なエッセイ | 更新情報をチェックする